「ん」
ひらがなを、五十音順に並べたときに、「あ」から始まって、「ん」でおわる。
あいうえお かきくけこ
さしすせそ たちつてと
なにぬねの はひふへほ
まみむめも やゆよ
らりるれろ わをん
日本人なら当たり前のお話です。
とっても不思議ですね。
普通の五十音表でも、「ん」だけ表の外に書かれているのを見たことないですか。
Wikipediaの五十音表のページです。
ここでも、「ん」は「わ」のとなりに置かれています。
そんな不思議な日本語「ん」についての話題だけで一冊の本が成り立ってしまいます。
「ん」はいったいどこから来たのか、
韓国、中国、それともインド?
日本の歴史をひもときながら解説されています。
日本語話者としてとても読んでて興味深かったです。
で、漢字を調べている人として、「ん」って実際結構使うよねってことで、どれだけ使われているのか調べてみました。
とある日の新聞記事。
全部ひらがなにして、どの「音」が一番使われているのかを確認しました。
なんと!
「ん」が一番使われていたのです。
おおよそ800音集計したうちの60回が「ん」でした。
つぎに「う」「い」がよく発音されていました。
ただ、新聞記事のタイトルが「北陸電力、国認可の規制料金あげへ」
というタイトルでした。
「電力」「認可」「料金」とたくさん使われています。
だから「ん」がたまたま多かったんじゃないかと。
もっと集計していったら「い」が一番使用される気がしています。
「て」「に」「を」「は」なんかももっと増えそうです。
時間がある時に調べたいなとたくらんでおります。
そして、文字ベースになるとまた変わります。
一番使用されているひらがなは「の」
つづいて「る」
「に」「を」「は」と続きます。
「ん」は42番目(「っ」や「ょ」などの拗音も順位に入れています)
不思議です。
この本によると、「ん」は漢語でよく使用さるということ。
だから、漢字のなかに「ん」が飲み込まれてしまったのでしょうか。
奥が深い日本語の世界。
これからも自分なりに探求していきたい。
そう思った一冊でした。